手が痺れる(神経根症状)

2024.11.18

手が痺れる(神経根症状)

神経根症状って?

「手や腕のしびれ」の原因となる疾患はいくつかありますが、
その中でも頻繁にみられるものの一つが頚椎症(頸椎神経根症状)です。

「神経根」とは、背骨のなかを通っている脊髄から背骨の外への通り道のことで、
特に首からは肩から腕、手に行く神経が通っています。

この「神経の出口」が何らかの要因で狭くなり、神経を圧迫することで
痺れや痛みが発生してしまうのが「神経根症状」と呼ばれるものです。

何故神経根が狭くなるの?

神経根症状を強く感じやすい日常的なシチュエーションは
・長時間のデスクワークなどで、顔が前に出て顎があがった姿勢をとっている時
・天井や高い場所など上を向いた時
・寝ている姿勢や枕の位置が悪い時
などが代表的です。

首の骨(頸椎)は正常な状態でも緩やかなカーブがありますが、
いわゆるストレートネックのように首を突き出して顎をあげるような姿勢だと、
自然なカーブではなく、強引に曲げるような力がかかるため
その部分の神経根周囲が狭くなってしまいます。

その他にも、椎間板の減少や頸椎の変形なども要因となりますが、
それらの要因と姿勢による圧迫がさらに症状を悪化させるケースがよくあります。

神経根症状の治療

「しびれ」というのは神経の組織がダメージを受けた状態ですので、
まず「神経根が圧迫される時間をできるだけ短くし、神経の回復をさせる」
ことが重要になります。

〇理学検査

手の痺れをもたらす疾患は胸郭出口症候群や頸椎ヘルニアなど、
神経根症状以外にもあります。
また、二重障害(ダブルリージョン)といわれる、複数の原因が足し算となって
神経症状の原因となっているケースもあり得ます。
まず、医学的根拠に基づいた検査で、実際にしびれの原因となっているのは何か、ということを突き止めていきます。

〇ハイボルテージ治療

深部にまで効果を出せる特殊な電気治療器です。
これによって神経根周囲までしっかりと神経の興奮を抑え、
症状の緩和、筋肉の緊張の緩和をさせることができます。
また、電気の反応を見て、頸椎のどの位置で神経根が障害されているかを検査することも可能です。

 

〇全身矯正

前記したように、神経根症状を起こすのは
首の使い方や姿勢の悪さが大きな要素となります。
そのため、首周囲の治療だけではなく、
骨盤から背骨までバランスを整えることで、
首が前に突き出るような姿勢を修正していきます。

 

戸越銀座駅前整骨院では、神経根症状に対して、
今ある症状へのアプローチから、全身を見ながらの再発予防まで、
トータルな治療を提案させていただいています。

お気になる方はまずは一度ご相談ください!



院長 太田 湧也